子どもたちが待ちに待った夏休みが始まりましたね!
去年は夏休みが短縮だったので宿題少なかったですが今年は宿題がたくさん学校も多いようです。
沢山ある宿題の中でもつい後回しにしがちな読書感想文。
夏休み後半に読書感想文に取りかかると、本を読むのも感想文を書くのもなかなか大変になります。
子どもに「本読んだ?」って何度も確認するの親の負担も結構大変ですよね!
今年の夏は早めに課題図書を選んで読書感想文に取り掛かってみませんか??
目次
2020年の小中学生課題図書一覧
夏休みには必ずといっていいほど読書感想文の宿題がでますが、そのほとんどが読書感想文コンクールに応募しています。
コンクールは課題図書と自由図書どちらでも好きな方を選んで応募することができます。
202①年のの課題図書一覧は以下の通です。
小学校低学年の部(1.2年生)
☆あなふさぎのジグモンタ
☆そのときがくるくる
☆みずをくむプリンセス
☆どこからきたの?おべんとう
小学校中学年の部(3.4年生)
☆わたしたいのカメムシずかん:やっかいものが宝ものになった話
☆ゆりの木荘の子どもたち
☆ぼくのあいぼうはカモノハシ
☆カラスのいいぶん:人と生きることをえらんだ鳥
小学校高学年の部(5.6年生)
☆エカシの森と仔馬のポンコ
☆サンドイッチクラブ
☆おいで、アラスカ!
☆オラウータンに合いたい
中学生の部
☆with ypu (ウィズ・ユー)
☆アーニャは、きっと来る
☆牧野富太郎:日本祝仏学の父
自由図書でもコンクールの応募はできますが、課題図書は本の専門家の先生が新しく発売された本の中からそれぞれの学年に合わせて感動や知識を得られるように選ばれた本です。
いつも読むのとはちょっと違う課題図書で読書感想文の挑戦をしてみてはいかかでしょうか?
2021年の課題図書とあらすじを紹介
とはいえ、パッと見て課題図書を選ぶのもなかなか大変ですよね。
表紙や題名から興味が湧くものやあらすじから興味が湧くものなど色々だと思いますのであらすじもふくめて一挙紹介します!
小学校低学年の部(1.2年生)
あなふさぎのジグモンタ
とみながまい 作
たかおゆうこ 絵
ひさかたチャイルド
あらすじ
あなが空いてしまったズボンやくつしたってどうしてますか?
ジグモのジグモンタは洋服にあいてしまった穴をふさぐのがお仕事。
ものを大切に使ったり、ものづくりの大切さを伝えるお話しです。
そのときがくるくる
すずきみえ 作
くすはら順子 絵
文研出版
あらすじ
きらいな食べもので困った事はないですか?
主人公の「たくま」はなすが大嫌い。
でもおじいちゃんに「今はきらいでも、いつか美味しく食べられるときがくる」と言われます。
食べられないものを無理に食べさせるのではなく、前向きにとらえ励まされるお話しです。
みずをくむプリンセス
スーザン・ヴァーデ 文
ピーター・H・レイノルズ 絵
さくまゆみこ 訳
さ・え・ら書房
あらすじ
アフリカのある水くみの少女の1日をえがいた物語。
生活のための水がどれだけ大切かをよく知っているプリンセスは毎朝早く起きて遠くまで水をくみに行きます。
いつの日か、きれいで安全な水を使えるようにと願いの込められた本です。
どこからきたの?おべんとう
鈴木まもる 作・絵
金の星社
あらすじ
おべんとうにはおいしいものがいっぱいつまってる!
でもそのおいしいものはいったいどこからやってきたの??
おべんとうから色々なつながりが見えてくる楽しい一冊です。
小学校中学年の部(3.4年生)
わたしたちのカメムシずかん:やっかいものが宝ものになった話
鈴木海花 文
はたこうしろう 絵
福音館書店
あらすじ
あまり良いイメージのないカメムシ。
洗濯物にくっついてきたり、臭いにおいをさせたりやっかいもの。
そのカメムシを校長先生の発案で採取して調べることを始めます。
岩手県にある小学校でカメムシのずかんまで作ってしまっうという本当にあったお話しです。
ゆりの木荘の子どもたち
富安陽子 作
佐竹美保 絵
講談社
あらすじ
6人のお年寄りが住んでいるゆりの木荘。
ある日サクラさんが歌を歌いだすとなぜか子どもに戻ってしまいました。
その謎を紐解くために子どもたちは調査を始めます。
ゆりの木荘に隠された秘密とは・・・?
ぼくのあいぼうはカモノハシ
ミヒャエル・エングラー 作
はたさわゆうこ 訳
杉原知子 絵
徳間書店
あらすじ
ドイツに住むルフスは動物園から抜け出してきた人間の言葉をしゃべるカモノハシと出会います。
オーストラリアに帰りたいというカモノハシを手伝うことになり、カモノハシと一緒に方法を考えます!
カモノハシと男の子のクスっと笑える、楽しいお話しです。
カラスのいいぶん:人と生きることをえらんだ鳥
嶋田泰子 著
岡本順 絵
童心社
あらすじ
いつも身近で見るカラス。
ごみを散らかす、黒くて怖い、あまりいいイメージのないカラスですがなぜ人のそばで生活をしているのでしょうか?
身近にいるのによく知らないカラスのことを知れる1冊です。
小学校高学年の部(5.6年生)
エカシの森と子馬のポンコ
加藤多一 作
大野八生 絵
ポプラ社
あらすじ
森でくらす子馬のポンコ。
長老の木エカシと不思議なカメムシが大人になるポンコをあたたかく見守ります。
サンドイッチクラブ
長江優子 作
岩波書店
あらすじ
球子は塾をダブル通いする小学生。
そこで別の学校の成績優秀なヒカルと出会います。
生活も環境も全く違う2人の小学生が、互いを受け入れ高め合っていくお話し。
おいで、アラスカ!
アンナ・ウォルツ 作
野坂悦子 訳
フレーベル館
あらすじ
転校生のスフェンはバーケルをからかういじわるな男の子。
しかも子犬のころから飼っていたアラスカの新しい飼い主と知り悔しくなりアラスカを取り戻しにいこうとしますが・・・
反目し合う2人をアラスカが繋ぎます。
オランウータンに会いたい
久世濃子 著
あかね書房
あらすじ
ボルネオ島に住むオラウータン
20年近くオラウータンを追い続けた著者が謎に満ちた生体に迫ります。
中学生の部
with you(ウィズ・ユー)
濱野京子 作
くもん出版
あらすじ
自分の存在意義が見いだせない中学3年生の悠人は、夜の公園でどこか影のある少女朱音と出会い惹かれていく。
朱音は、病気の母親の介護に携わる「ヤングケアラー」だった。
悠人は何とかして彼女の力になりたい思うが・・・
「誰かを大切に思うこと」を描いた物語。
アーニャは、きっと来る
マイケル・モーパーゴ 作
佐藤見果夢 訳
評論社
あらすじ
第二次世界大戦中のフランス山間部の村。
羊飼いのジョーは、ナチスドイツの迫害から逃れてきたユダヤ人の子どもたちと出会います。
村人が心をひとつになってたちあがり、命を守るために動きます。
命の尊さについて考えさせらてる物語です。
牧野富太郎:日本植物学の父
清水洋美 文
里見和彦 絵
汐文社
あらすじ
日本全国の野山をめぐり、数多くの新種を発見した牧野富太郎の人生を描いた物語。
2020年の課題図書とあらすじを紹介
ここからは2020年の課題図書の紹介です。すでに発売が終了している本もあるかもしれませんが参考までにどうぞ。
小学校低学年の部(1.2年生)
山のちょうじょうの木のてっぺん
最上一平 作
有田奈央 絵
新日本出版社
あらすじ
幼稚園から友達のにしやんといがらしくん、ある日、元気のないにしやんに声をかけたいがらしくん。にしやんの家の犬のごんすけが死にそうなことを知る。性格が正反対の2人がそれぞれの方法でごんすけの死に向き合います。
おれ、よびだしになる
中川ひろたか 文
石川えりこ 絵
アリス館
あらすじ
ぼくがいちばん好きなのは「おすもうさん」ではなく「よびだしさん」
大相撲の縁の下の力持ちの「よびだしさん」になるた夢を大きく膨らませていく。
タヌキのきょうしつ
山下明生 作
長谷川義史 絵
あかね書房
あらすじ
子どもたちが帰った教室で、楽しそうに勉強をするタヌキたち。
時が過ぎて戦争がはじまり、いつしかタヌキの姿も見えなくなり・・・
タヌキと人の心温まるお話し。
ながーい5ふん みじかい5ふん
リズ・ガートン・スキャンロン 文
オードリー・ヴァーニック 文
オリヴィエ・タレック 絵
木坂涼 訳
光村教育図書
あらすじ
待っている時間は長いのに、楽しい時間はあっという間。
大人は5分をちょっとっていうけど、こどものぼくにはとっても長い。
大人とこどもの5分は違うのかな?
感じる時間の違いが楽しいお話です。
小学校中学年の部(3.4年生)
青いあいつがやってきた!?
大野八生 絵
文研出版
あらすじ
転校した学校で友達がなかなかできないぼくのまえに、突然現れた全身が青いあいつ。
しかも今日1日一緒に過ごすだって??
「青いあいつ」との不思議な1日の出来事を通して主人公が自分を取り戻していく。
ねこと王さま
ニック・シャラット 作・絵
市田泉 訳
徳間書店
あらすじ
イギリスを舞台にした、のんびりした王様と王様思いのかしこいねこの愉快で楽しい物語。
イギリスを感じられる挿絵も見どころ。
ポリぶくろ、1まい、すてた
ミランダ・ポール 文
エリザベス・ズーノン 絵
藤田千枝 訳
さ・え・ら書房
あらすじ
何気なく捨てた1枚のポリ袋。
みんなが捨てていくうちに村はゴミだらけに。
そしてそのポリ袋を食べたヤギが命を落とす。
何とかしなければとポリ袋のリサイクルを始めた女性の伝記絵本。
北極と南極の「へぇ~」くらべてわかる地球のこと
中山由美 文・写真
学研プラス
あらすじ
北極と南極、似ているように思うけど比べてみるとへぇ~と言いたくなる違いがいっぱい。
北極と南極のすばらしさをクイズ形式で問いながら、地球の今と昔がどのように変化していったのかがわかり、未来を考えるきっかけとなる本。
小学校高学年の部5.6年生)
ヒロシマ 消えたかぞく
指田和 著
鈴木六郎 写真
ポプラ社
あらすじ
日々の暮らしや、子どもたちのはじける笑顔がたくさんの日常生活でできた絵本。
しかしこの家族は広島に落とされた1発の原子爆弾で一家全滅してしまった。
日常こそが大事であり、その日常を守っていかなければならないと考えさせられる1冊。
月と珊瑚(るなとさんご)
上條さなえ 著
講談社
あらすじ
沖縄で生まれた珊瑚(さんご)と東京から転校してきた月(るな)。
珊瑚の日記を通して、転校生へのあこがれや、沖縄の今を生きる子供たちの姿について描かれている。
飛ぶための百歩
ジュゼッペ・フェスタ 作
杉本あり 訳
岩崎書店
あらすじ
幼い時に失明したルーチョは誰の力も借りずに生きようとするが・・・
山登り、人との関りを通して大人への一歩をふみだす物語。
風を切って走りたい!:夢をかなえるバリアフリー自転車
高橋うらら 著
金の星社
あらすじ
誰でも乗れるバリアフリーな自転車。そこかで誰かが作ってくれないだろうか。
そんな夢をかなえてくれる人が堀田健一さんである。
完全オーダーメイドの自転車を作るのは簡単ではなく苦労の連続だが、なんどでも諦めずにに立ち向かう姿に勇気をもらえる1冊。
中学生の部
天使のにもつ
いとうみく 著
丹下京子 絵
童心社
あらすじ
中学2年生の風汰が軽い気持ちで選んだ職場体験先は保育園。
5日間の職場体験を通して、普段の生活では関わることのない現実と向き合います。
等身大の日常で少年が成長していく物語。
11番目の取引
アリッサ・ホリングスワース 作
もりうちすみこ 訳
鈴木出版
あらすじ
アフガニスタン難民のサミと祖父の心と生活の支えだった伝統楽器ルバーブが盗まれ、楽器店に売り飛ばされてしまう。
取り戻すためには700ドルが必要だが、期限はたったの4週間!
サミは友達の助けを借りながら、物々交換をはじめお金をためていく。
はたしてサミは期限までにお金が用意できるのか!?
平和のバトン:広島の高校生たちが描いた8月6日の記憶
弓狩匡純 著
くもん出版
あらすじ
「次世代と描く原爆の絵」プロジェクトとして2007年に始まった4組の被爆証言者とその内容を絵画で表現する高校生のエピソード。
被爆の記憶を丁寧に聞き取りし、記録として残していく。その過程で得られた高校生の心の動きを通して平和について考えるノンフィクション作品。
2019年の課題図書のあらすじを紹介
ここからは2019年の課題図書の紹介ですので参考までにどうぞ。
小学校低学年の部(1.2年生)
魔女ののろいアメ
くさのあきこ 作
ひがしちから 絵
PHP研究所
あらすじ
図書館に返す本をお姉ちゃんの分まで持たされたサキは「アメ屋」と書かれた屋台を見つけ魔女だというおばあさんから「のろいアメ」を買います。
悪口を言いながらアメを混ぜていると・・・
いつもはケンカしていたり嫌いって思っていても思い返すと優しかったり良い面がみえてくるかも。
スタンリーと小さな火星人
サイモン・ジェームズ 作
千葉茂樹 訳
あすなろ書房
あらすじ
お母さんが泊まりで仕事に行ってしまった日、スタンリーは火星へと飛び立ちました。
すると、入れ替わりにやってきたのがスタンリーに良く似た火星人。
母親がいない日を空想の力で乗り切ろうとする男の子の心温まる作品
心ってどこにあるのでしょう?
こんのひとみ 作
いもとようこ 絵
金の星社
あらすじ
こころってどこにあるの?
ドキドキするから胸?好きな人の前に行くとほっぺが赤くなるからほっぺ?
目に見えない心についてやさしく描いた本
もぐらはすごい
アヤ井アキコ 作
川田伸一郎 監修
アリス館
あらすじ
身近な動物のようであまり知られていないモグラについて紹介した作品
イラストが多くて読みやすいので本が苦手な子供にもオススメ
小学校中学年の部(3.4年生)
かみさまにあいたい
当原珠樹 作
酒井以 絵
ポプラ社
あらすじ
大好きだったおばあちゃんに、うそをついたまま永遠の別れを迎えてしまった雄一。
友人と一緒に「神様」への更新を試みるが・・・
友情を育みながら成長していく姿を描いている。
子ぶたのトリュフ
ヘレン・ピータース 文
エリー・スノードン 絵
もりうちすみこ 訳
さ・え・ら書房
あらすじ
ジャスミンに命を助けられた子ぶたのトリュフは臭いで物を探せるようになります。
クリスマスイブの日に事件がおきて・・・
農場を舞台にしたジャスミンとトリュフの心あたたまる作品です。
そうだったのか!しゅんかん図鑑
伊知地国夫 写真
小学館
あらすじ
目では見えない瞬間を切り取った写真絵本。
身近なものが動く時の目に見えない世界を楽しめる本
季節のごちそう ハチごはん
横塚眞己人 写真と文
ほるぷ出版
あらすじ
岐阜県などの山間部ではハチを食べる習慣があるところがあります。
自然や食文化の大切さを伝える本
小学校高学年の部(5.6年生)
ぼくとニケ
片川優子 著
講談社
あらすじ
登校拒否になった幼なじみが突然拾った猫を「ボク」の家に連れてきた。
家で飼えない幼なじみの代わりにボクと家族が世話をすることになって・・・
ボクと家族がニケを世話をする中でたくさんのことを学んでいく物語。
かべの むこうに なにがある?
ブリッタ・テッケントラップ 作
風木一人 訳
BL出版
あらすじ
いつからあるのかもわからない目の前の大きな赤い壁。
壁の向こうを知りたいとおもったネズミは・・・
自分にとって壁とは何なのかを考させらる本。
マンザナの風にのせて
ロイス・セパバーン 作
若林千鶴 訳
ひだかのり子 絵
文研出版
あらすじ
1942年のアメリカ。
日系アメリカ人のマナミは家族と幸せに暮らしていたが、ある日突然、家族で「強制立ち退き」することに・・・
第2次世界大戦後における日系人の様々な苦悩について描かれている。
もうひとつの屋久島から:世界遺産の森が伝えたいこと
武田剛 著
フレーベル館
あらすじ
日本で初めて世界遺産登録された屋久島。
しかしそれまでは、国が認めた森林の伐採のため絶滅寸前だった??
世界遺産の島に隠された「もうひとつ」とは
中学生の部
星の旅人:伊能忠敬と伝説の怪魚
小前亮 著
小峰書店
あらすじ
行方知れずの父を捜すために、伊能忠敬一行と旅を共にする平次
日本地図誕生の道のりと時代を少年の視点で描かれた作品
ある晴れた夏の朝
小手鞠るい 著
偕成社
あらすじ
アメリカの8人の高校生が広島・長崎に落とされた原爆についてディベートする。
平和を望む気持ちは同じはずなのに肯定派。否定派に分かれ様々な議論を繰り広げる。
サイド・トラック:走るのニガテなぼくのランニング日記
ダイアナ・ハーモン・アシャー 作
武富博子 訳
評論社
あらすじ
注意欠陥障害のあるジョセフは運動も大の苦手。
そんなジョセフが陸上競技に挑戦することになって・・・
陸上競技を通して困難に立ち向かい、奮闘し乗り越えていく物語。
いかかでしたでしょうか?
読書をすることで物語の主人公になったり、共感や反発したり1冊の本でいろいろな世界が楽しめます。
たくさんのメディアが普及し読書をする機会が減っているかもしれませんが夏休みには本を読んでみてはいかかでしょうか。